独自ドメインは年いくらか。3社の更新料を比べました
独自ドメインの値段は、初年度ではなく更新料で決まります。大手3社の.com料金を同じ日に調べ、そのうち1社で実際に支払った金額も公開します。一番安い会社は、思っていたところではありませんでした。
独自ドメインは、同じ .com でも取る会社によって値段が違います。 同じ商品です。違うのは会社の取り分だけです。
この記事では、大手3社の料金を同じ日に調べた結果と、そのうち1社で実際に支払った金額を出します。
先に言っておくと、一番安かったのは私が使っている会社ではありませんでした。
結論:3社の .com 料金
2026年9月16日に、各社の公表価格を確認した結果です。
| 取得(1年目) | 更新(2年目以降) | |
|---|---|---|
| お名前.com | 0円 | 1,408円 |
| ムームードメイン | 770円 | 1,728円 |
| Cloudflare Registrar | $10.46(約1,600円) | 同額 |
Cloudflare の金額だけは、2026年9月16日に私が実際に支払った請求額です。他の2社は契約していないので、公表されている価格を見ただけです。ここは分けて読んでください。
初年度の値段は、判断材料になりません
表を見てください。取得と更新で、値段がまったく違います。
- お名前.com … 0円 → 1,408円
- ムームードメイン … 770円 → 1,728円(2.2倍)
サイトは1年でやめるものではありません。10年使えば、支払いの9割は更新料です。
「初年度0円」「初年度1円」という広告は、2年目以降で回収する設計です。損をするという意味ではなく、初年度の金額を見ても総額は分からないということです。
比べるときは、必ず更新料の欄を見てください。
正直に書くと、私が使っている会社は最安ではありません
ここが、この記事でいちばん書きにくいところです。
私は Cloudflare Registrar を使っていて、.com に $10.46(約1,600円)払いました。一方、お名前.com の .com 更新料は 1,408円 です。
表の数字だけ見れば、お名前.com のほうが安いです。
紹介料がほしいなら「Cloudflareが最安です」と書けば済みます。でも、それは事実ではありません。
では、なぜ Cloudflare を選んだのか
金額そのものではなく、値段の決まり方が理由です。
理由①:更新料が上がらないと公表している
Cloudflare Registrar は、レジストリとICANNが課す金額だけを受け取り、更新もレジストリの定価のままという方針を掲げています。取り分を乗せない、という宣言です。
対してお名前.com の料金表には、こう注記されています。
サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。
つまり、表示されている1,408円がそのまま請求されるとは限りません。 金額も期間も「一定割合」「一時的に」としか書かれていないので、いくらになるかは事前に分かりません。
理由②:WHOIS情報の代理公開が無料
ドメインを取ると、登録者の氏名・住所・電話番号が公開情報になります。 自宅で事業をしている人には、そのまま出せない情報です。
これを隠す「WHOIS情報公開代行」は、会社によって有料オプションだったり、あとから変更できなかったりします。Cloudflare はこれが無料で、最初から有効です。
年額を比べるときは、この費用を足してから比べてください。 表の数字だけでは比べたことになりません。
理由③:ドル建てである
これは不利な点なので、正直に書きます。
$10.46 は固定ですが、円での支払額は為替で動きます。円安が進めば、日本円の会社より高くなります。実際、いま既にお名前.comの更新料より高いです。
「ドル建ては読めない」と考えるなら、日本円の会社を選ぶのは合理的です。
もうひとつ見つけたこと:更新料が保有数で変わります
お名前.com の更新料の表を見て気づいたのですが、ドメインをいくつ持っているかで単価が変わります。
| 保有数 | .com の更新料 |
|---|---|
| 31個以上 | 1,287円 |
| 11個以上 | 1,342円 |
| 5個以上 | 1,375円 |
| それ未満 | 1,408円 |
店のサイトを1つ持つだけの人が、いちばん高い段階になります。
たくさん持つ人ほど安くなるのは商売として自然ですが、この記事の読者が受け取るのは1,408円のほうだ、ということは知っておいてください。比較記事で見かける「1,287円」は、ドメインを31個以上持っている人の値段です。
結局、どう選べばいいのか
「どこが最安か」は、その年の為替と各社のキャンペーンで入れ替わります。今日の答えが来年も正しい保証はありません。
なので、金額ではなく基準で選んでください。
- 更新料がいくらか、契約前に確認した(初年度の金額ではなく)
- WHOIS情報公開代行の料金を年額に含めて比べた
- 「調整費」「手数料」など、あとから加算される項目がないか確認した
- 自動更新がONになっているか確認した(切れると他人に取られます)
- ドル建ての場合、為替で変動することを受け入れられるか考えた
この5つを確認したうえで一番安いところを選べば、どこを選んでも大きくは外しません。
年額の差はせいぜい数百円です。 そこで悩む時間より、サイトの中身を書く時間のほうが、おそらく事業には効きます。
サイト全体で年いくらかかるのかはホームページの維持費を全部公開するに、取ったドメインで実際にサイトを公開する手順はCloudflare Pagesで独自ドメインのサイトを公開する手順に書きました。
注意:この記事の金額は古くなります
各社の料金は変わります。この記事の数字は2026年9月16日時点のもので、そのうち合わなくなります。
契約の前には、必ず各社の公式サイトで最新の金額を確認してください。 私もそうしています。
金額が変わったら、この記事も直します。
よくある質問
結局どこで取るのが一番安いですか
その年の為替と各社のキャンペーン次第で入れ替わるので、「ここが常に最安」とは言えません。ただし更新料が公表されていて、あとから上がらない会社を選ぶ、という基準なら変わりません。
初年度0円のところで取ってはいけませんか
取っても構いませんが、2年目以降の更新料を必ず確認してください。サイトは1年でやめるものではないので、支払う総額は更新料で決まります。
WHOIS情報公開代行は必要ですか
個人事業主なら必要です。これをしないと、氏名・住所・電話番号が誰でも見られる状態になります。有料の会社と無料の会社があるので、年額に含めて比べてください。